ヒメツルソバ、カタバミの小花たち 庭で咲く可憐な草花
前日の雨でやわらかくなった地面、曇り空、蚊もまだおとなしい梅雨入り前。
ふだんはなまけていても、この時期ばかりは夏にむけてしっかり草ぬきしたいもの。
地面に近づくと、小さな花の思わぬ魅力に気づかされたりする。
さて、これらを”花”として、のこす? ”雑草”として、のこさない??

かたばみは抜いてしまう。球根までしっかり抜いたとしても、おそらく3日後にはまた出会えてしまうから。
この生命力の強さから、家紋にもちいられている草でもある。実家の家紋は、ちょっと強そうな「剣片喰紋」だった。
ヒメツルソバは、場所によっては、のこす派。かわいい群れをつくってくれるので。

ヒメツルソバは、もとはヒマラヤの植物で、日本へは観賞用にやって来た、じつは立派な”花”。
でも増えすぎると、ちょっと……。ブリタニカ国際大百科事典にも、「鉢植えで栽培されるが、非常にじょうぶなためしばしば雑草化する」と。
あこがれのモス・グリーン 苔庭は果てしない夢
毎日苔むした庭を歩けたら、どんなに素敵だろう。
苔庭は夢のまた夢だけれど、それでも、少しずつ、少しずつ苔が育ってきている……!

昨年、苔付きの侘助(椿)がこの庭にやってきて、「この環境なら、苔がはるかもね」という植木屋さんの話だった。
塀にしがみついて生えてきたシダも、のこす派。葉の裏にできる胞子嚢はとても苦手だが、見なければ良し。

もみじの赤ちゃんたち 庭で育つ小さな紅葉

少し前、プロペラのような種をいっぱいつけていた、いろはもみじ。あちらこちらで芽吹いている。

少し育っている芽もあり、もう少し大きくなったら、鉢に移して盆栽みたいにできるかな?
とかげかやもりか 庭で見つけた謎の卵

この小さな卵を見つけたのは、5年ぶりくらい。
毎年、玄関にはりつくやもりかな?と思っていたのだけれど。
すこし離れた位置に、とかげのなきがらが。さっき、娘が騒いでいたのは、これかな。
ひざが震えるくらいになり、草ぬきを終えたわたしに、娘がたずねてきた。
「おかあさん、さいしょのにんげんはどうやってうまれたの?」
「……ほんとだね。おかあさんがいないと、うまれないのにね?」
土をいじりながら、この庭で娘は今日どんな発見をしたのだろう?と、とっても興味がわいたのだった。